200系クラウンにドラレコを取り付けます。
シガーソケットに直接差し込む方法ではなく、ヒューズボックスから電源を取り出し配線を隠します。
今回使用する製品はシガープラグの抜けも防止でき、走行中にドラレコにしっかり給電できているのか?
という心配をせずに済みます。
使用する商品やパーツに位置は変わりますが基本的な手順は同じなので
一度覚えればクラウンに限らず他車でも応用できるはずです。
◆初めて電装品を取り付けようと思っている方へ
ヒューズの形状や電源の種類など
作業をする上で必要になりそうな情報も記載しています。参考になれば幸いです。
準備
【必要な物】
・ドラレコ本体(SDカードお忘れなく)
・プラグロック電源ソケット ヒューズ電源タイプ(エーモン 1542)
ヒューズ形状は3種類に対応していますが15Aのヒューズとしか交換できません。
交換するヒューズが15Aか調べておく必要があります。
または
・プラグロック電源ソケット(エーモン 2309)&フリータイプヒューズ電源
5~20Aまで対応していますがヒューズ形状を調べておく必要があります。
低背・平型・ミニ平型の3種類です。
車種名や型式名+ヒューズで検索すると形状がわかるものもありますが
実際にヒューズボックスから引き抜いて確認するのが一番正確です。
【作業で必要な物】
・脱脂用のパーツクリーナー&ふき取り用ウエス
無ければ除菌シートでも良いと思います。
・工具類
ラチェット&ソケット
マイナス線をボディアース接続時、車内ボルトを緩めるのに使います。
あとバッテリーマイナス端子を外す時。
メガネレンチやスパナでもいいです。
ペンチ
ヒューズを抜くのに使います。
検電テスター
ヒューズの通電タイミング、向きを調べるのに使います。
内張り剥がし
あった方が何かと便利かと。
・車の取り扱い説明書
ヒューズの特定に使います。
インターネットでもメーカーのサイトからPDFを閲覧することが可能です。
【あったほうが良い物】
・内装用テープ
これを配線に巻くことで、フロントガラスと天井の間にねじ込んだ配線の落下を防ぎます。
ピラー内の配線をまとめるのにも使えるかと。
・両面テープ
接着力低下防止、気泡排除のため
今回はドラレコに付属品としてマウントの形に切り取ったものが付属していたので不要でした。
内装用テープ無しで必ず配線が垂れてくる訳ではないですし、付属の両面テープでいきなりドラレコ本体をガラスに取り付けたからといって
必ず落下するというわけではないですので(気泡入りますけど😅)
この辺はお好みで。
作業
①ガラスに両面テープを貼って放置し、ドラレコ本体を貼り付ける
マウントに合わせて両面テープをカットします。
ウエスにパーツクリーナを吹きかけ脱脂します。
両面テープを貼り
接着力低下を防ぐためマウントや本体は取り付けずこのまま24時間ほど放置します。
気泡が気になる場合はこのタイミングで押し出しておくと良いです。
放置後、本体取り付け完了。
②検電テスターで差し替えるヒューズの特定とヒューズの向きを調べる。
車の取り扱い説明書でヒューズボックスの位置、ヒューズの配置・容量を確認してください。
基本的に運転席側はアクセルペダル右上周辺、助手席側はグローブボックス奥にあると思います。
電源はアクセサリーかイグニッションで通電するものから取り出します。
今回は助手席側のイグニッションで通電する7のシートヒーター左(15A)から電源を取り出したいと思います。
常時電源・・・キーオフの状態でも使用できる電源(パワーシート、ホーンなど)アクセサリー電源(ACC)・・・キーをACCの位置・プッシュボタン
をブレーキを踏まずに1回押すと使用できる電源(オーディオ、シガーソケットなど)イグニッション電源(ON)・・・キーをONの位置・プッシュボタン
をブレーキを踏まずに2回押すと使用できる電源(エアコン、パワーウインドウなど)イルミネーション電源・・・ヘッドライト点灯時に使用できる電源リバース電源・・・ギアをRに入れた際に使用できる電源
では本当にそこにイグニッション電源が来ているか検電テスターで確認します。
そのためにはキーオフの状態で通電していないことを確認する必要がありますね。
キーオフの状態で検電テスターのクリップを車体の金属部に接続します。
ヒューズの銀色の部分に検電テスターを当てます。光りませんね。
ここで光れば常時電源です。再確認してください。
常時電源はキーがオフの状態でも通電しています。
ここから電源を取ると常にドラレコが起動していることになるので
バッテリーの劣化、バッテリー上がりなどに繋がります。駐車監視モードを使用する場合はキーオフの状態でも給電し続ける必要があるため、降圧ケーブルを用いて常時電源から取り出すか、別の電源を確保する必要があります。
これは常時電源の5のシガレットライター(15A)
キーオフの状態でも通電しているため検電テスターが赤く光っていますね。
キーをイグニッションの位置にします。(プッシュスタートならブレーキ踏まずボタンを2回押す)
ヒューズの銀色の部分に検電テスターを当てます。
光ることを確認します。
これでイグニッション電源であることが確認できました。
次にペンチでヒューズを抜きます。
すると二つ端子があるので
ここに検電テスターを当てます。
どっちが光るか確認しておいてください。
③バッテリーのマイナス端子を外す
今回の作業でショートさせてしまう可能性は低いと思いますが
作業中のショートを防ぐために外します。
またピラー内エアバッグ(装着車に限る)誤作動防止にもなります。
ただしバッテリーのマイナス端子を外すことで
情報や学習状況が初期化されてしまうことがあります😅
また、ナビの再起動時にパスワードがわからないと使用できなくなる可能性があります。(解除する方法はあるようですが)
200クラウン前期の場合、設定は初期化されましたがパスワードの入力は求められませんでした。
④プラグロック電源ソケット ヒューズ電源タイプを差し込む
黒線が出ている方を先ほど検電テスターで確認した際に光った方に差し込みます
この向きに関しては逆に差し込んだ場合も間違いではないのですが、ちょっとややこしいのでヒューズ電源の製造メーカーが推奨している方法である
上記の方法で進めることとします。
(④抜いたヒューズをフリータイプヒューズ電源にセットする)
抜いたヒューズをセットする際の向きはどちらでも構いません。
赤線が出ている方を先ほど検電テスターで確認した際に光った方に差し込みます
フリータイプヒューズ電源のギボシメス端子とプラグロック電源ソケットのギボシオス端子を接続します。
⑤プラグロック電源ソケットのマイナス線(クワガタ端子)を周辺の車体金属と接続しているボルトと共締めする
⑥プラグロック電源ソケットにドラレコのシガープラグを接続する
回してロックします。
引っ張っても外れません😄
正しく電源が取れているか不安な方は、このタイミングでドラレコに配線を接続し起動テストしておきましょう。
配線を通し終わった後に間違いに気づくと大変です😅
⑦ピラーや樹脂パーツを外して配線を通しドラレコに接続
ツメで引っかかっているので引っ張って外します。
エアバッグ装着車はクリップを回転させて外す必要があります。
ペンチで回しつつピラーを捻りながら引っ張ると外しやすいです。
ピラーが外れたらこのパーツを引っ張って外します。
配線を通し、天井付近の配線は内装用テープを巻いてねじ込んでいきます。
ピラー内は内装用テープや結束バンドで固定します。
⑧配線をまとめる
見えない位置に配線を固定しましょう。
カバー裏などにねじ込んでいきましょう。
⑨ピラーや樹脂パーツを元に戻す。
⑩バッテリーのマイナス端子を接続し、ドラレコ起動確認
無事起動。
お疲れさまでした。
リアカメラも配線の処理が増えるだけで、同じ手順で取り付け可能だと思います。
200クラウンの場合、特に何も外さなくても配線は隠せました。
商品リンク
今回使用した商品
フリータイプヒューズ電源は自車に適合するものを選んでください。
【改良型】VANTRUE N4 T3 N2S ドライブレコーダー専用マウント両面テープマウント GPS機能内蔵
エーモン AODEA(オーディア) プラグロック電源ソケット DC12V・24V/80W以下 2309
プラグロック電源ソケット
エーモン フリータイプヒューズ電源(低背) DC12V・60W/DC24V・120W 2837
フリータイプヒューズ電源 低背
エーモン フリータイプヒューズ電源(平型) DC12V・60W/DC24V・120W 2836
フリータイプヒューズ電源 平型
エーモン フリータイプヒューズ電源(ミニ平型) DC12V・60W/DC24V・120W 2835
フリータイプヒューズ電源 ミニ平型
【Amazon.co.jp 限定】エーモン 電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ (1542)
プラグロック電源ソケット ヒューズ電源タイプ 15Aのみ
エーモン ショックノンテープ 幅15mm×長さ1m×厚さ5.0mm N864
内装用テープ
エーモン 超強力両面テープ (ドライブレコーダー・ガラス面などに) 車内用 黒 幅75mm×長さ140mm×厚さ1mm 3933
両面テープ