ZC33Sはファミリーカーとして使えるのか

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ZC33Sをファミリーカーとして使うってどうなのか、疑問はありますよね。
スイフトスポーツって基本的に走り寄りのキャラなので、家族で乗るには微妙なんじゃないか、と思われるのも分かります。

自分も家族構成が変わるタイミングでいろいろ考えたので、その辺を実体験ベースで書いてみます。

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後席のISOFIX

意外と知られてないんですが、ZC33Sの後席にはISOFIXのアンカーが付いてます。左右の外側、二席分ですね。
シートバックとシートクッションの隙間を覗き込むと、金属のフックが見える感じです。最初は本当にあるのか不安だったんですが、取扱説明書にもしっかり記載があります。チャイルドシート上部を固定するトップテザーアンカーも、荷室側の床に付いてる仕様です。
なのでチャイルドシートの取り付け自体は、特別なことしなくても普通にできます。

ただ、後席そのものはやっぱり狭めです。室内幅が1425ミリくらいなので、チャイルドシートを付けると圧迫感はありますね。
子供二人をチャイルドシートで固定する運用だと、真ん中はもうほぼ荷物置き、みたいな扱いになります。

あとは後席への乗せ降ろしですね。Bピラーから後ろの開口部はそこまで広いわけじゃないので、お子さんを抱っこして乗せたり降ろしたりする動作はちょっと気を遣います。スライドドアのミニバンと比べると、やはりここは劣る部分です。

トランクとベビーカーはまあギリギリ寄りです

トランク容量は265リッター。コンパクトハッチとしては悪くない方なんですが、広いとは言えないです。
ベビーカーが入るかどうかは、これはもうベビーカーの種類次第になります。

B型と呼ばれる軽量コンパクトなタイプ、折りたたんで自立するくらいのモデルなら、普通に入ります。余裕がある、とまでは言いませんが、ちゃんと収まる感じですね。

A型の大きめのやつ、新生児から使える両対面式の重めのモデルだと、結構厳しいです。折りたたんでも幅と高さがそれなりにあるので、横向きで入れるとかなりのスペースを取ります。買い物袋を一緒に積もうとすると、ほぼ無理寄り、になることもあります。

後席は6対4の分割可倒式なので、片側だけ倒して長物を積みつつ後席にもう一人乗せる、みたいな運用はできます。ただ子供を二人乗せる前提だと当然倒せないので、トランクスペースだけで勝負することになります。

なので実用性としては「ベビーカー単体なら入る、ただし他の荷物との両立は微妙」というのが正直なところです。週末のちょっとした遠出くらいなら、まあなんとかなる感じ、ですね。

ルーフキャリアという選択肢

そこで出てくるのがルーフキャリアです。屋根の上に積んでしまえば、トランクの狭さはある程度カバーできる、という発想ですね。

ZC33Sはルーフレールが付いてないボディなので、ベースキャリアを選ぶときは固定式のフットセット、ドア開口部のフチに直接固定するタイプを選ぶことになります。THULEとかINNOとか、その辺りのメーカーから対応品が出てます。

その上にルーフボックスを載せれば、容量にして150リッターから400リッターくらいの追加スペースが確保できます。スキー道具とかキャンプ用品とか、長物を積むのにもアリですね。

ただ、付けたら付けたで、デメリットも結構あります。

燃費への影響

これは結構落ちるようですね。

ベースキャリアだけでも空気抵抗が増えるので、燃費は数パーセント悪化します。これにルーフボックスを載せると影響はもっと顕著で、巡航速度にもよりますが、10パーセントから15パーセントくらい落ちることもあります。荷物を満載すれば重量増の分も乗ってくるので、トータルでは結構効く感じです。

ZC33SのWLTCモード燃費はリッター17.6(MT)ですが、これはあくまでカタログ値。私の車では街乗り13キロ、高速16キロくらいが感覚的なところです。ここにルーフボックスを載せて走ると、条件によっては10キロを切ってくることもあるでしょう。

ハイオク仕様なので燃料単価も安くないし、満タン37リッターでタンクも大きくはない。
給油の頻度が今までよりは増える感じになります。

家族で出かける用途は走行距離も伸びがちなので、燃料代としてはまあまあ効いてきます。

走行性能への影響

もう一つ、これは個人的に大きいなと思ってるのが、走行性能の変化です。

重心が上がるのは地味に効きます

ZC33Sは車重970キロで、全高も1500ミリ。コンパクトカーの中だと低重心の方ですし、これがハンドリングの軽快感にもつながってる気がします。

ところがルーフキャリア+ボックスを載せると、車両のかなり上の方に十数キロから数十キロ単位の重さが乗ることになります。荷物を入れたらさらにプラス。

これは重心を上げる方向に効くので、コーナリング時のロールが明らかに変わるようで街中をゆっくり走る分には気にならないんでしょうが、ワインディングでは
頭が振られる感じが気になってくるかもしれません。

スイスポの軽快感が、ちょっとマイルドになる、みたいな表現が近いかもしれないです。

横風にも弱くなります。高速で大型トラックの横を通り過ぎるときなど影響を受けやすくなるようです。

風切り音も増えます

風切り音も増えます。これは速度域が上がるほど顕著で、車内の会話のしやすさに関係してきます。

子供が後席で寝てる横で静かに走りたい、みたいな場面だと、ちょっと残念寄り、ですね。

あとは立体駐車場の高さ制限。
ボックスを載せると全高が1.6〜1.7メートル前後になるので、よくある1.55メートル制限の機械式パーキングは入れなくなります。家族でショッピングモールに行くようなシーンで、駐車場が選べないと困る場面はあるかもしれません。

まとめ

まとめると、ZC33Sは絶対的に広い車ではないです。

ファミリーカーとしての快適性とか積載性で言えば、シエンタとかフリードみたいなコンパクトミニバンには勝てないです。
これは仕方ないというか、車のキャラが違うので比べることが間違ってますね。

ただ、ISOFIXは普通に使えるし、ベビーカーもタイプを選べば積めるし、ルーフキャリアという逃げ道もある。燃費と走行性能は犠牲になりますが、必要なときだけ載せて普段は外す、みたいな運用にすれば、街乗りでは元のスイスポのまま乗れる、という考え方もアリだと思います。

MTだけという尖ったグレード構成でもないですし、ATを選択すれば
家族で共有することも容易になります。

個人的には、走りが好きで普段は一人か二人乗りが多くて、たまに家族で出かけるくらいの使い方なら、ZC33Sでも十分なんとかなるかなという感じです。自分的にも限界が来るまではなんとかして乗っていたいと思っています。

逆に、毎日子供と一緒で荷物も多くて、というメインのファミリーカーとして使うなら、正直、別の車の方が幸せかもしれないです。

スズキからオデッセイやMPVや初代エスティマのような走り要素も多く含んだ尖ったミニバンがでないか密かに期待を寄せています。
ニッチすぎて、売れるとは思えませんが。

軽にはアルトワークス、コンパクトカーにはZC33SがあるのでZC33Sではファミリカーとして限界が来た人向けの走りを楽しめる車があっても面白いのではないでしょうか。

以上、スイフトスポーツのファミリーカーとしての
使い勝手についてでした。

実際に○人家族でスイスポ運用してます!って方がいたらコメントで教えてください。