「チー牛専用車両」「キモオタイエロー」「貧乏人のポルシェ」……。
ネットやSNS、車系掲示板を開けば、スイフトスポーツに対する心ない言葉の数々を目にすることがあります。
圧倒的なコストパフォーマンスと、1トンを切る軽量ボディーが生み出す最高のドライビングフィール。ZC33Sをはじめとするスイスポは、日本が世界に誇る名車です。

それなのに、なぜネット上ではこれほどまでに叩かれ、特定の蔑称で呼ばれてしまうのでしょうか?
今回は、みんカラやX(旧Twitter)、匿名掲示板などのリアルな声から「世間のマイナスイメージ」を徹底的に精査し、そのルーツと裏に隠された心理を深掘りしていきます。
スイスポオーナーの方も、これから買おうと迷っている方も、ぜひ見てください
なぜ「チー牛カー」と呼ばれるのか?圧倒的コスパが招いた悲劇
ネットで一番よく目にするこの言葉。「チー牛(チーズ牛丼)」。
地味で内向的なオタク気質の若者を指すネットスラングですが、
SNSやネット上ではチー牛が選ぶ車として、マイナスなイメージが定着しています。
悪い意味でのネットミームのような存在になりつつあり
私の動画コメントにもチー牛御用達カーなどのコメントが来たことがあります。
なぜスイスポが「チー牛カー」に認定されてしまったのでしょうか?

理由は皮肉なことに、スイスポ最大の魅力である「圧倒的なコストパフォーマンスの高さ」にあります。
新車で200万円台前半、中古なら100万円台から手に入る本格スポーツカー。
現代において、こんな車は他に存在しません。だからこそ、予算は限られているけれどスペックには妥協したくないという「合理主義な車好き」がこぞってスイスポを選びました。
実際街中でもかなりの台数すれ違います。
自分がオーナーになって余計に同車種には目が行きますが、すれ違わない日はないくらいよく見ます。
「見栄やブランドロゴではなく、カタログスペックと実用性で選ぶ」。
この極めて理にかなった選択をする層が、ネット上の「コスパを愛するオタク層」という偏見と見事にリンクしてしまったのです。
さらに、アニメやゲームなどインドアな趣味から、初めて「車」というアウトドアな趣味に足を踏み入れる層にとって、スイスポは最高の「入門車」。
結果として、いわゆる「オタク層」のオーナー比率が高くなり、
SNSで顔出しやオフ会の様子がアップされると、「ほら、やっぱりチー牛ばかりじゃないか」と、一部の意地悪な層からレッテルを貼られてしまったのが実態です。
「キモオタイエロー」という呪縛。引き継がれた系譜とは

次に、スイスポの代名詞とも言えるテーマカラー「チャンピオンイエロー」に対する蔑称、
「キモオタイエロー」について深掘りしましょう。
実はこの言葉、スイスポが発祥ではありません。
かつて、スバルのインプレッサWRXが全盛期だった頃、その代表色である鮮やかな「WRブルー」に乗る熱狂的なファンたちが、ネット上で「キモオタブルー」と揶揄されていました。

時代は流れ、若者や車好きが手軽に買えるハイパフォーマンスカーの主役は、
インプレッサからスイフトスポーツへとバトンタッチ。
それに伴い、「車オタクがこぞって買うスポーツカーの代表色」という称号も、
ブルーからイエローへと引き継がれてしまったのです。
チャンピオンイエローはスイフトスポーツを象徴するイメージカラーです。
しかし、その圧倒的な存在感と視認性の高さゆえに、街中でも異常に目立ちます。
一度このネットミームを知ってしまった人からすると、
街で黄色いスイスポを見るたびに自動変換されてしまう。
これが、この蔑称がしぶとく生き残っている理由です。
とはいえ、これらのマイナスイメージは車界隈に限った話です。
車に関心のない大多数から見れば、スイフトはフィットやヴィッツと同じ
「ただのコンパクトカー」に過ぎません。
つまり、界隈内での身内同士の貶し合い・自虐に近い状況と言えます。
みんカラ・SNSで叩かれる「イキリ」と「ダサいカスタム」
「チー牛」「イエロー」という属性的な偏見だけでなく、オーナーの「行動」に対する厳しい目も、みんカラやXを中心に多く見られます。
「イキリスイスポ」の誤解
スイスポは車体が1トン未満と非常に軽く、低速トルクもモリモリです。そのため、ちょっとアクセルを踏み込んだだけで簡単に「ドンッ」と加速してしまいます。これが意図せずとも「イキリダッシュ(乱暴な発進)」に見えてしまったりすることがあります。
というか、私もそうで強力なトルクを体験したくてつい踏み込んでしまうことは多々あります。
販売台数が多いため、どうしても一部のマナーの悪いドライバーがSNSで拡散されやすく、「これだからスイスポ乗りは…」という主語のデカい批判に繋がっています。
初心者ゆえの「安っぽいカスタム」
スイスポはアフターパーツが非常に豊富です。
そのため、ネット通販で買った安い汎用パーツをベタベタと貼り付ける「ステッカーチューン」や、赤いモールを隙間に埋め込む「赤ラインチューン」に走る初心者が続出します。
車いじりの第一歩として多くの人が通る道ですが、玄人層や他車種のオーナーから見ると「ごちゃごちゃしてて子供っぽい」として、嘲笑の対象にされてしまう悲しい現実があります。

もちろん私も免許取り立てのころは、アフターパーツに付属してきたステッカー
は余すことなく車体に貼りまくっていました。
なんでしょうねあれ、なぜあれほど主張したくなるのか。
ステッカーの貼り方はセンスが問われます。
今の私は逆にステッカーやエンブレムの類を極力減らす方向で引き算の美学を目指しています。
結論:アンチが多い=それだけ人気車ということ
「チー牛」「キモオタイエロー」「イキリ」。ネット上にはスイスポを貶める言葉が溢れています。しかし、それらの言葉を紐解いていくと、見えてくるのは「コスパが良すぎる」「手軽にカスタムできる」「そして、悔しいほど速い」という、スイスポの紛れもない長所ばかりです。
ネットの偏見を気にして、本当に乗りたい車を諦める必要なんてありません。
実際私も購入前はそういった意見があるのを知っていましたし、
全く気にしなかったといえばそうではないです。
やはり多少は他人の評価や目線は気になりました。
しかし、これほど自分のニーズのマッチしてデザイン的にも良いと思える車は他になく
唯一無二の存在だったので購入を決意しました。
これだけアンチが存在し、話題に事欠かない車ということは
それを上回るたくさんの人たちに愛されている証拠とも言えます。
実際自分の周りのスイフト、スイフトスポーツオーナーは老若男女様々な属性の人が乗っており
その人気が伺えます。
前回の4車種比較でも触れましたが

国産現行で安価でファミリカーとしてなんとか運用できて
走りも妥協したくないというパパ世代の最適解はこのスイスポだ
といっても過言ではないのかなと思っており、その層からの支持も厚いようです。
今スイスポに乗っている皆さんは、ぜひ自信を持ってそのステアリングを握り続けてください。
そして、これから買おうとしている方はネットの雑音なんて笑い飛ばして
最高のカーライフを手に入れましょう!


