200系クラウンには様々なシステムが搭載されています。
何となく理解したつもりではいても実はよくわかっていないものもあるので深堀していきたいと思います。
・VDIM
エンジン、ブレーキ、ステアリングなどそれぞれ単独で制御していた機能を一つのシステムとして統合することで安全性と運動性能を両立させる車両運動制御システム。
VSC、TRC、ABSが限界付近で制御するのに対しVDIMは限界付近より早く制御を開始する。
そもそもVSC、TRC、ABSとは…
VSC(曲がる担当)は横滑り防止装置
アンダーステアやオーバーステアで車両姿勢が乱れた際に機能し、安定性を取り戻す動きをしてくれます。
TRC(走る担当)はタイヤ空転防止装置
滑りやすい路面でのホイールスピンを防いでくれます。
悪路でスタック(タイヤがはまり動けない状態)したときはこの機能をオフにしないと
出力が絞られ、脱出できなくなってしまうことがあります。
ABS(止まる担当)はタイヤロック防止装置
お馴染みのアンチロックブレーキングシステムです。
急ブレーキや悪路での強めのブレーキなどはタイヤロックからのスリップに繋がりますが
これを防いでくれるのがABSですね。
ブレーキ時にグググググ、ゴリゴリゴリみたいな感覚を味わったことがあれば
お世話になってますね。
EBDというものがついており、このシステムには前後左右のブレーキバランスの調整や積載時の制動力向上などの機能があるようです。
VGRS、EPSもVDIMによって統合制御されています。(アクティブステアリング統合制御)
VGRS、EPSとはなんぞや…
VGRSはギア比可変ステアリング
車速と舵角に応じてステアリングのギア比を変更することで前輪の切れ角を制御する。
低速時は少ない操作量で大きく曲がり、高速時は多い操作量に対し小さく曲がる。
駐車時の小回り、高速域での走行安定性の向上に繋がる。
EPSは電動パワーステアリング
エンジン動力を使う油圧式に対し、必要な時だけ電力エネルギーを利用するので燃費面で有利。
これらステアリングに関する制御装置はグレードによって有無が変わります。
・AVS
路面の状況に応じて減衰力を最適に制御するサスペンションシステム。
車高調を選ぶとき、この機能に対応する物を選ぶかどうかで費用がかわってくる。
・NAVI・AI-AVS
AVS搭載のサスペンションにナビゲーションシステムを融合させることでより優れたコーナリング性能や滑らかな乗り心地を実現した。
ナビからコーナーの情報を事前に読み取り、直前で減衰力を変更しコーナリング時の安定性を確保する。
・NAVI・AI-SHIFT
高速道路での合流・退出・料金所での加速、減速を自動シフトチェンジでサポートしてくれる。
急に回転数が上がったり、エンブレがかかったり違和感しかないので個人的にはオフでいいと思いますw
・AFS
コーナリング時にタイヤの切れ角・車速に応じてロービームの照射軸を3秒後に車両が到達する位置に向けることにより視認性を高める。
210系の上級グレードにはこれに加えハイビームを自動で制御してくれるAHSという機能も搭載されています。