結論|「安くて・速くて・軽くて・楽しい」ただし万能ではない

ZC33Sを実際に乗って分かったこと、ネットの評価とどこまで一致するのか正直に書きます。
スイフトスポーツZC33Sのレビューを、ネット上の口コミやブログ、掲示板の声と、自分が乗ってきた中で感じたことを混ぜながら、まとめて書いていこうと思います。先に結論から言ってしまうと、ZC33Sは「安くて、速くて、軽くて、楽しい」という評価がやっぱり一番しっくりきます。
ただし、内装の質感とか、静粛性とか、細かいコストカットの跡みたいなものに対する不満も確かにあります。完璧な万能車ではない、というのが正直な感想で、走る楽しさに全振りしたタイプの実用ホットハッチ、という言い方が一番近い気がします。
走行性能|数字以上に速い体感
走行性能、これは数字以上に速い
走行性能に関しては、ネットの評価がかなり高いですし、自分も乗っていて完全に同意します。1.4Lターボと軽量ボディの組み合わせは、スペック表の数字以上に速く感じます。
ネットでよく見るのは「追い越しが楽」「街中でも十分速い」「アクセルに対する反応が良い」あたりの声で、特にNA車から乗り換えた人ほど、低回転からトルクが出る感覚に満足しているケースが多いです。
これは自分も実感していて、合流とか追い越しのときに上まで回しても「あ、もう加速しきってる」みたいな感覚があるんですよね。でも前にNA車に乗っていた身としては、ちょっと踏んだだけで前に出る感じが新鮮で、最初の数週間はずっとニヤニヤしながら運転していました。重量が軽いから、パワーで無理やり押すんじゃなくて、車全体が軽快に前に出ていく感じになります。これがZC33Sの走りの本質だと思います。
逆に言うと、高回転までブン回して気持ちいいタイプではありません。レブリミットまで引っ張ったときの伸び感とか、高回転の音で気分が上がるみたいな部分は、正直そこまで強くないです。スポーツカーの定義を「高回転まで気持ちよく回ること」と考える人だと、ちょっと拍子抜けするかもしれません。ここはターボ車なので仕方ない部分でもありますし、街乗りで使う回転域でしっかりトルクが出るほうが現実的に楽しい、という考え方もあります。自分は後者派なので、この特性はむしろありがたいです。
ハンドリングと取り回し|日常で効く強み
ハンドリングと取り回し、これが日常で効く
ハンドリングもZC33Sの強みです。「曲がるのが楽しい」「ステアリングが素直」「峠道で気持ちいい」というレビューが多くて、これも乗ってみるとよく分かります。
納車直後は何気ない交差点やワインディングを曲がるのが楽しかったのを覚えています。特にサイズ感の小ささは、最近の車が軒並みデカくなっているので余計に際立ちます。ZC33Sは5ナンバーサイズではなくなったとはいえコンパクトな部類に収まっているから、狭い道や都市部でも気を使わずに走れます。
スポーツ走行用の車として褒められがちですが、実際には日常使いの便利さこそZC33Sの隠れた強みだと思っています。買い物に行って、駐車場で隣の車との隙間が狭くてもなんとかなる、というのが意外と効きます。ドアも長くないので乗り降りもしやすい方です。
MTの評価|希少な純ガソリンターボMT
MTの評価、純ガソリンターボMTという希少価値
MTモデルの評価も高くて、「今どき手頃な価格で買える純ガソリンターボMT車として貴重」という意見をよく見ます。時代を考えるとそうとしか言いようがないです
電動化の流れの中で、こういう車が新車で買えること自体がだんだん奇跡みたいになってきています。
クラッチやシフトの操作も比較的扱いやすいという意見も多かったです。
スポーツカー初心者でも扱いやすいです。
自分も試乗でMTに乗りましたがトルクがもりもりで発進しやすくてびっくりしました。逆にゴリゴリの本格派からは「もう少しダイレクト感が欲しい」みたいな声もありますが、日常と趣味のバランスを取るとこれくらいがちょうどいい、と思います。
毎日通勤で使う車がガチガチのレーシーな操作感だと、正直疲れます。
燃費と維持費|スポーツモデルとしては優秀
燃費、スポーツモデルとしてはむしろ優秀
燃費については、スポーツモデルとしては優秀、という評価が多数です。実燃費で12〜16km/L前後という声をよく見ますし、自分もだいたいその範囲に収まっています。乗り方によっては16km/Lを超えることもあって、「走って楽しいのに燃費も悪くない」が購入理由になっている人がいるのもうなずけます。
通勤にもガッツリ使えるホットハッチとして成立している、というのは大きいです。維持費もハイパワー車ほど重くなくて、タイヤ・税金・保険を全部入れても、まあ現実的な範囲です。家族から「車にお金かけすぎじゃない?」と言われずに済む程度には、収まっています。カスタム沼にハマらなければ、スイフト+アルファくらいのコストで済みますからね。
内装の質感|割り切りが必要
内装の質感、ここは正直割り切り
ネットでもよく言われています。レビューでは「プラスチック感が強い」「価格相応」「見た目は簡素」という声が多くて、走りにはお金をかけているけど内装は割り切っている、という評価になりがちです。
自分的には先代よりも高級感増してて特に不満はないですね。
ちょっと赤が多すぎるので、個人的には黒でシックにして欲しかった感はありますが。
ただまあ言われている通りシートのホールド感とかメーター周りのデザインは悪くないんですが細部を見るとどうしても安さが出ている部分はあります。豪華さを求める車ではないので、ここを気にする人は最初から候補から外したほうが良さそうです。逆に「走りに振った車だから内装は気にしない」と割り切れる人にとっては、なんの問題もありません。
運転姿勢や操作系のレイアウトは結構良いです。シートのホールド性も悪くないですし、ステアリングを握ったときの位置関係もしっくりきます。見た目の高級感はそこまでないけど運転するための道具としてはちゃんとできている、という感じです。
静粛性と乗り心地|長距離はやや疲れる
静粛性と乗り心地、長距離は少し疲れるかも
静粛性や乗り心地は賛否あって、ロードノイズが大きい、足回りがやや硬い、長距離だと疲れる、という意見は一定数あります。これも自分の体感とほぼ一致していて、特に高速で長時間走ると、車内の音と振動でちょっと疲労感が出ます。
ファミリーカー的な快適性を期待すると、ギャップを感じると思います。でもスポーツモデルとして考えれば許容範囲、というのが多くのオーナーの感覚で、自分もそっち寄りです。要するに、何を求めて買うかで評価が分かれる部分です。静粛性最優先なら、最初からこの車を選ぶ理由がない、と言えばそうなります。
耐久性と不具合|基本は安心だが注意点あり
耐久性、基本的には安心
耐久性は全体的に良好という声が多くて、「数年乗って大きな故障なし」「普通にメンテしていれば問題ない」という報告がほとんどです。自分の周りでも、ZC33Sでトラブった、という話はあまり聞きません。
ただし海外のオーナーから、初期型でシリンダーヘッド関連を気にする投稿があったり、オイル状態に神経質な声も少し見られます。大規模な欠陥として定着しているわけではないですが、中古購入を考えている人は、整備履歴の確認をちゃんとやっておいたほうが無難です。新車から乗っている人はそこまで気にする必要はないと思います。
私の車の不具合としては電動ミラーの格納がたまにバグります。
どうも水を大量に含むと起こるようで洗車後や大雨のあとは途中で開閉が止まったりします。1型でよくある不具合だったようですが、2型の私の車でも発生しています。
カスタム性|育てる楽しさがある
カスタム適性、買ってから育てる楽しさ
カスタム適性も高くて、マフラー、サス、ECU、吸排気、外装パーツとアフターパーツがめちゃくちゃ豊富です。「買ってから育てる楽しさ」がある車、とよく言われていて、まさにそういう感じです。
自分も少しずつ手を入れていて、純正でも十分楽しいけど不便に感じるところなんかは改善できるようにカスタムしています。
総評|欠点込みで愛される名車予備軍
まとめ、欠点込みで愛される車
総合すると、ZC33Sのオーナー満足度はかなり高いです。理由は明確で、「価格以上に楽しい」「日常使いできる」「軽くて速い」「今では希少な純ガソリンスポーツ」という価値が、まとめて手に入るからです。高級感や静粛性を求める人には向かないですが、運転が好きな人には深く刺さる車だと思います。中古市場でも価格が落ちにくいのは、このキャラクターが明確だからで、結果的に買い替え時のダメージも少ないです。
ZC33Sは「欠点込みで愛される名車予備軍」です。速いだけじゃなくて、乗るたびに楽しいと感じさせるタイプの車です。これから先、こういう車がどんどん減っていくことを考えると、今のうちに乗っておく価値は十分あると思います。少なくとも自分は、買って後悔していません。
