スイフトスポーツ ZC31S・ZC32S・ZC33S どれを買うべきか?中古で買う前に知っておきたいこと

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スイフトスポーツを中古で買おうとしたとき、
「ZC31S・ZC32S・ZC33S、どれを選べばいいんだ」と悩みますよね。

年式も値段もキャラクターも違うのでちゃんと比べないと後悔します。
この記事では3世代それぞれの特徴を、スペックと中古相場の実態をもとにまとめていきます。


まずスペックを整理しておく

ZC31S ZC32S ZC33S
販売期間 2005〜2011年 2011〜2017年 2017〜2023年
エンジン型式 M16A(NA) M16A(NA・改良版) K14C(ターボ)
排気量 1,586cc 1,586cc 1,371cc
最高出力 125ps / 6,800rpm 136ps / 6,900rpm 140ps / 5,500rpm
最大トルク 15.1kgm / 4,800rpm 16.3kgm / 4,400rpm 23.4kgm / 2,500〜3,500rpm
車両重量 約1,000kg 約1,050kg 970kg(MT)
ミッション 5MT / 4AT 6MT / CVT 6MT / 6AT
自動車税(年額) 39,500円 39,500円 30,500円
中古相場の目安 20〜100万円 60〜150万円 130〜200万円超

自動車税はZC33Sだけ1,400ccなので年間30,500円、ZC31S・ZC32Sは1,600ccで39,500円です。差額はけっこうでかく、地味ですが長く乗るほど効いてきます。


ZC31S ── 「安く楽しむ」ならアリ、でも覚悟は必要


最初に言っておくと、ZC31Sはエンジンこそシンプルで壊れにくいですが、2005〜2011年式という年式の古さはどうしようもありません。ゴム類・冷却系の劣化、サビ、内装のヤレ感……中古として買う以上、これらは「あって当然」くらいの気持ちで臨む必要があります。

エンジンはM16A型の1,586cc・NA。最高出力125ps/6,800rpmで、ハイオク仕様です。5MTのギア比も気持ちよく、回せば回すほど楽しいタイプです。車体重量も約1,000kgと軽いので、数字ほど非力には感じません。

中古相場はグーネットで20万円を切る個体も出てきますが、正直そのレンジの個体はかなり状態に難があることが多いです。整備記録がちゃんとある個体を探すなら、40〜80万円台を予算の基準にしておくのが現実的です。

安全装備はABSとエアバッグ程度で、AEBなどは当然ありません。「スポーツカーとして割り切って楽しむ」のであれば問題ないですが、家族から「安全装備は?」と聞かれたらちょっと困る世代です。


ZC32S ── 正直いちばんバランスがいい


個人的にはZC32Sがいちばん「買いやすい」世代だと思っています。

エンジンはZC31Sと同じM16A型ですが、可変吸気システムや冷却系の改良を受けて136ps/6,900rpmまで出力が上がっています。5MTから6MTのクロスレシオに換装されており、ATもCVT(パドルシフト付き7速マニュアルモード対応)になりました。

NAエンジンの構造がシンプルなおかげで故障リスクが低く、部品の入手性も悪くありません。年式も比較的新しいので、状態のいい個体がまだ市場に残っています。

中古相場は車両価格60万円台〜150万円台。整備記録ありの個体を狙うなら80〜120万円台がひとつの目安になります。

「ジムカーナや峠のベース車にしたい」「長く乗り続けたい」「NAの吹け上がりが好き」という人には、ZC32Sがいちばんしっくりくるんじゃないかと思います。唯一の弱点は、AEBなどの現代的な安全装備がない点です。


ZC33S ── 完成度は最高、でも予算は現実的に考えて


ZC33Sの最大の変化はターボ化です。K14C型の1,371cc・直噴ターボで、最大トルクが23.4kgm/2,500〜3,500rpmというのがポイント。この「幅広い回転域でトルクが出る」感覚は、NAとは明らかに別物です。街乗りでアクセルを踏んだときのレスポンスが全然違います。

新プラットフォームの「HEARTECT」採用による軽量化、ワイドフェンダーで3ナンバー化、デュアルセンサーブレーキサポートや車線逸脱抑制機能などの安全装備も全車標準装備。「スポーツカーだけど安全装備もちゃんとほしい」という人にはほぼ唯一の選択肢です。

ただし中古相場については注意が必要です。グーネットで79万円〜という表記も見かけますが、それは走行距離10万km超・修復歴ありのような個体です。安心して乗り出せる状態の個体は130万円以上が現実的なスタートラインで、低走行・整備記録ありとなると150〜180万円台が中心になります。2023年まで生産されたファイナルエディションは状態次第で200万円超の個体も普通に出てきます。

ターボ車なのでオイル管理も重要です。4,000〜5,000km目安での交換を守っていれば大きなトラブルは避けられますが、前オーナーの管理がどうだったかは中古で買う際の確認ポイントになります。


維持費についてまとめておく

3世代すべてハイオク指定です。自動車税はZC33Sが年30,500円、ZC31S・ZC32Sが年39,500円(2019年10月以降の新規登録車の場合。それ以前の個体は旧税率が適用されるため車検証で確認してください)。

ZC33Sはターボ分だけ維持費がかかりますが、自動車税が安い分、差し引きで考えるとそこまで大きな差にはなりません。保険料は年式・走行距離・等級で変わるので一概には言えませんが、ZC33Sのほうが車両保険の評価額が高いぶん保険料が上がりやすい傾向があります。


どれを選ぶか

予算30〜80万円台でスイスポデビューしたい → ZC31S
バランスよく長く乗りたい、NAの楽しさを知りたい → ZC32S
安全装備もほしい、ターボの加速感を体感したい → ZC33S

どの世代を選んでも「スイスポらしさ」はちゃんとあります。ただ中古で買う以上、価格だけで選ぶのだけは避けてください。整備記録の有無、消耗品の交換履歴、実車の確認。この3つだけは必ずやってから決めることをおすすめします。