ZC33Sの特徴を紹介します。【メリット・デメリット】

スポンサーリンク

今回はZC33Sの特徴をメリットとデメリットを分けて紹介します。

■メリット

スポンサーリンク

【メリット】故障が少ない

ZC33Sスイフトスポーツは
2017年以降に登場した比較的新しいモデルであり、高年式故に経年劣化によるトラブルが少なく
エンジンや電装系、足回りなど主要部品のコンディションが良好な個体が多いのが特徴です。

中古で購入する際も低走行の固体も多く、高年式で故障リスクの少ない
ZC33Sは初めてのスポーツモデルにもおすすめできる1台です。

古いスポーツカーにありがちな「乗っている時間より修理している時間の方が長い」といった状況とは無縁です。まだまだ経年劣化によるトラブルが起こることは少なく、修理費用で悩まされることも少ないため、安心してスポーツ走行や日常使いを楽しむことができます。

トルクがある

搭載されている「K14C型 1.4L直噴ターボエンジン」は、最大トルクが23kg・m(AT車は23.5kg・m)と、このクラスのコンパクトカーとしては驚くほどの数値を誇ります。

2.0Lクラスの自然吸気エンジンにも匹敵するレベルで、日常のあらゆるシーンで余裕のある走りを実現してくれます。

街乗りでよく使う1,500〜2,500回転あたりからしっかりとトルクが出るので、信号待ちからの発進や合流、登り坂などでもアクセルを軽く踏むだけでスムーズに加速してくれます。

MT車も試乗しましたが、低回転のトルクがモリモリなため発進が容易で
初心者の方でも運転しやすいと思います。

高回転までは回らないので、スポーツカーらしさは
減るかもしれませんが
その分街乗りではストレスなく運転することができます。

小回りが効く

ベース車両のスイフトと比べ、横幅は1695mmから1735mmと40mm拡大
最小回転半径は4.8mから5.1mへと数値は大きくなっていますが
それでもコンパクトカーの範疇に収まっており
街乗りでの取り回しは良好です。

燃費がいい

指定ガソリンはハイオクとなっていますが
燃費は良好です。
カタログ燃費で16.4km/L AT車が16.2km/L
乗り方次第では18km/Lも狙えるでしょう
小排気量、軽量ボディは軽快な走行フィーリングだけでなく、燃費性能の向上にも貢献してるようです。

かっこいい(内外装共に)

機能性を重視したコンパクトカーデザインを残しつつスポーティな印象でまとまっておりかっこいいです。

まず外装ですが、専用のエアロバンパーや2本出しマフラー等によって、標準のスイフトとは一線を画す迫力あるシルエットに仕上がっています。

サイズ面でも全幅は1,735mmと3ナンバーサイズになっており、ロー&ワイドなスタンスがスポーツモデルらしい存在感を放ちます。

内装面はレーシーなデザインのメーターや専用ステアリング、純正セミバケットシートなど

ドライバーの気分を高めてくれる装備が満載です。座った瞬間に「運転するぞ」と思わせてくれる、そんな空気感があります。

全体的に見て、ZC33Sはスポーツカーらしさと日常性のバランスが取れたデザインだと感じます。

乗り心地がいい

スポーツモデルなので乗り心地は犠牲になっているのでは?と思われがちですが意外にも乗り心地は良好です。

ZC33Sにはモンロー製の専用の足回りが採用されており、コーナリング時の安定感をしっかり確保しつつ、日常使いでも不快にならない絶妙な硬さに仕上げられています。

シートもサイドサポートがしっかりしているため、体を包み込むような安定感がありながら、クッション性も高めで、長時間座っていてもお尻や腰が痛くなりにくいです。

車両本体価格が安い

新車価格は、型やオプションの有無により変化しますが200万円前半くらいで国産スポーツモデルとしては破格の安さです。

安いだけではなく1.4L直噴ターボエンジン(K14C型)を搭載し、140馬力・23.4kgmのトルクを発揮します。
車重が970〜990kgと軽いため、パワーウエイトレシオは約7kg/ps台と、スポーツカーとしても優秀な数値です。

この性能を200万円前後で楽しめるのは、他に類を見ないコストパフォーマンスです。

それでいて安全装備や快適装備も結構充実していてかなりお得感があります。

アフターパーツが豊富

zc33sのアフターパーツはエアロパーツ・サスペンション・マフラー・コンピューターチューン・補強パーツ・インテリア小物まで、幅広いジャンルの製品が揃っています。

ZC33Sはユーザー数が多く、SNSやYouTubeでも情報が豊富なため、「どんなパーツがあるのか」「どんな変化があるのか」といった参考事例がたくさんあります。これによってカスタムの方向性を考えるのも楽しくなりますし、初心者でも安心して手を出せる環境が整っています。

快適装備が充実している

ZC33Sの主な快適装備一覧

•フルオートエアコン

•スマートキー&プッシュスタートシステム

•本革巻きステアリングホイール

•クルーズコントロール

•電動格納式リモコンドアミラー

•全方位モニター

•運転席シートヒーター

•オートライトシステム

•マルチインフォメーションディスプレイ(燃費・ブースト計など)

•USBポート・12Vアクセサリーソケット

などの快適装備が一部オプションもありますが

大半は標準で装備されています。

ドアが5枚ある

ZC33Sは、スポーティな外観と走行性能を持ちながら、5ドアハッチバックボディを採用している点が大きな特徴です。
これは見た目以上に、日常の使いやすさを大きく左右するポイントです。

まず、後部座席へのアクセスが非常にスムーズです。
2ドアクーペのように前席を倒す必要がないため、お子様や高齢の方の乗り降りもラクラク。
チャイルドシートの装着や、荷物の出し入れも容易です。

ドアの長さもクーペのように長くないため
狭い駐車場でも開閉しやすく乗り降りにもストレスを感じにくいです。

また、リアゲートの開口部も大きく、ラゲッジスペースも実用的です。

ATのフィーリングがよい

「鋭い加速をもたらすギヤ比を設定するなど、スポーティーな走りのためにチューニングされた6AT。コーナーの手前ではアクセルを離してもシフトアップさせずにギヤをキープ。立ち上がりでキックダウンするタイムラグがなくなり、アクセル操作に対して瞬時に加速する。」

カタログにもある通り、コーナー進入時はギアをキープしてくれ

気持ちよく走ることができます。

また、ATモデルにはシフト操作に制限はあるものの、マニュアルモードやパドルシフトも装備されており、自分のタイミングでギアを選んで走ることができます。

全方位モニターで安全

この全方位モニターでは、車両前後左右に取り付けられた4つのカメラを使って、
上空から見下ろしたような映像をナビに出力してくれます。

周囲の状況が一目でわかるため、縦列駐車や狭い駐車場での取り回しが圧倒的にしやすくなります。

死角になる車両左下側の映像もミラー下のカメラで映してくれるため、左にギリギリまで寄せたりする際には活躍してくれます。

グレード構成がわかりやすい

ZC33Sの基本グレードは1種類のみで、「スイフトスポーツ」という名前のグレード自体がすでに完成されたパッケージになっています。そこから、ユーザーの好みに応じてミッション(6MTか6AT)を選ぶだけという、とても明快な選び方が可能です。

複雑な装備差で悩むこともなく、どちらを選んでも装備はほぼ共通。さらに、オプションとして「全方位モニター用カメラパッケージ」「メーカーオプションナビ」「寒冷地仕様」などを必要に応じて追加できる仕組みになっています。

1型から4型までの違いとファイナルエディションはありますが車両自体がガラッと変わるわけではありません。


・デメリット

【デメリット】ブレーキがカックンブレーキ

ZC33Sのブレーキは、初期制動がかなり強めに設定されており、少し踏んだだけでも「ガクッ」と効いてしまう、いわゆるカックンブレーキです。これは街乗りでは少し扱いづらく、特に渋滞時や駐車場での微調整が難しく感じることがあります。慣れてくるとコントロールはしやすくなりますが、最初は違和感を持つ方が多いです。

実際私も急ブレーキ気味になってしまい、同乗者に謝ることがありました。

家族に運転してもらった時もブレーキに対する違和感はあると言っていたので誰もが感じるポイントかと思います。

カックン連発すると同乗者には「この人運転下手なのかな?」と思われてしまうかも。

あらかじめZC33Sのブレーキ特性について説明しておけば、理解してもらいやすいでしょう。

人と被る

スイフトスポーツは非常に人気が高く、街中でもよく見かけます。個性を求める方にとっては少し物足りなさを感じるかもしれません。カスタムで差別化は図れますが、純正状態では街中でよく見かける車です。

現行スポーツカーの中では比較的低価格帯である86BRZ、ロードスター、スイフトスポーツはよく目にしますね。

Aピラーの死角や後方視界の悪さ

ZC33SはAピラーが太めに設計されているため、交差点での右左折時や斜め前方の確認時に死角が生まれやすいです。また、リアウィンドウも少し小さめで後方視界が狭いため、バック駐車の際に注意が必要です。

新車価格は安いが中古価格は高い

ZC33Sは新車価格こそ比較的リーズナブルですが、中古市場では人気が高いため価格があまり落ちません。中古車を探している方は「新車との差が少ない」と感じることが多いと思います。

状態のいい車両だと中古でも約200万円はするので新車で買っておけばよかったなぁと思うことはあります。

オートハイビームが手動に切り替えられない

ZC33Sのオートライト使用中はオートハイビームを手動に切り替えることができません。
オートライト使用中でもオートハイビームのONOFFは切り替えられますが
自分のタイミングでハイビームの切り替えを行うには
ヘッドライトをオートから点灯の位置に変えないといけません。

夜間走行中に不要な場面でハイビームが点灯することがあり
周囲のドライバーへの迷惑にならないか気になる場面があります

未塗装樹脂があり劣化が気になる

フォグ周辺や後部座席のドアノブ周辺などには
未塗装の樹脂パーツが使われています。
安っぽく見えますし
これらのパーツは経年劣化で白っぽくなることがあり、見た目が古く見えてしまう原因になります。

純正の車高が高く見え、腰高感がある

純正状態だと「もう少し低ければ…」と感じる方も多いようです。
車高調やダウンサスで車高自体の改善は可能ですが
純正足の完成度が高いため、見た目と性能を天秤にかけた時どちらを取るかは悩みますね。

私は純正のまま我慢するか車高の落ち幅は少ないが
乗り心地や走行性能の悪化も少ないであろう
モンスタースポーツのダウンサスを検討しています。

ファイナルエディションで選べない色がある

ZC33Sの最終型として登場したファイナルエディションですが、標準車と選択できるボディカラーが異なります。

単色は黄色のみになっており、黒は存在していません。
他のボディカラーも黒色とのツートンカラーになっています。

私のように黄色以外の単色で探すとなると
必然的にファイナルエディションの購入は諦めることになります。

ロードノイズは大きめ

ZC33Sは軽量化のためか、車内の静粛性はあまり高くありません。特に高速走行時にはロードノイズが気になります。タイヤの種類によっては多少改善できるかと思いますが、静かさを求める方には少し気になるポイントかもしれません。

高回転まで回す楽しさはない

ZC33Sのエンジンは低中速域のトルクが強調されていますが、逆に高回転まで気持ちよく回る感覚は少ないです。

ここのフィーリングは好みでしょうが、スポーツカーと言えばぶん回すというイメージだと
少しがっかりしてしまうかもしれません。

後部座席のドアノブの位置が使いにくい

リアドアのドアノブがウィンドウの横についているデザインはスタイリッシュですが、使い勝手は少し悪いです。特に小さいお子さんや慣れていない方が開けるのに苦労する場合があります。

静かすぎる純正マフラー

ZC33Sの純正マフラーは非常に静かです。街乗りでは快適ですが、スポーツカーらしい音を期待する人には少し物足りないかもしれません。

こちらも車高同様非常に悩ましいポイントです。

快適性を取るか自分好みのサウンドを選ぶか。

物足りないと感じる反面、長距離走行時や疲れている時はやはり静かな方が乗っていてストレスを感じないかなとも思いますし。

控えめな社外マフラーに変えるなら純正のままでいいのでは?と思いますし、でもうるさいのも好きなのでもうしばらく考えてみます。

後部座席とトランクが暗い

夜間に後部座席やトランクを使う際、少し暗いと感じることがあります。

対策として私はルームランプとラゲッジランプを爆光のLEDに変更しました。

バックランプが暗い

夜間のバック時にバックランプの明るさが少し不足しています。特に暗い駐車場では後方確認が難しく感じることがあります。

こちらも爆光LEDに変更し、夜間でも安全に後退できるようになりました。

純正タイヤサイズはレアなサイズで高い

純正のタイヤサイズは少し特殊で、交換時の選択肢が少なく、価格も高めです。

純正サイズにこだわりがなければ205/45R17のほうが選択肢は多いかと。

夜間ヘッドライトが消灯できない(2型以降)

これをデメリットに入れていいのかわかりませんが
2型以降のZC33SではヘッドライトのOFFスイッチがないため
走行中はライトを消灯できません。

非常に限定的な用途ですが、クローズドコースで
頭文字Dのブラインドアタックを再現したくても
消灯できないのでこの技を再現する遊びはできませんね。

なお、停車時にはヘッドライトを消灯することは可能です。

 

スポンサーリンク